「4段ばしご」とはしごの数の増やし方

4段ばしごは世界的に知られているあやとりで「Jacob's ladder」と呼ばれています。
 (Jacob's ladder は元々は聖書にでてくる天と地を結ぶはしごだそうです。)
また「Osage Diamonds」という呼び方もあります。(Osageは北米先住民のオセージ族から)

「Jacob's ladder」と「string figures」で検索すると
たくさんのサイトに出合うことができます。

4段ばしご(Jacob's ladder)

1.基本形から親指をはずす。

2.親指で他の糸をくぐり小指の向こうの糸をとる。



3.親指で人差指の手前の糸をこえて人差指の向こうの糸をとる。



4.小指をはずす。
 (3と4は逆でも良い)

5.小指で人差指の手前の糸をこえて親指の向こうの糸をとり、親指をはずす。

6.親指で人差指の輪をこえて小指の手前の糸をとる。

7.人差指にかかっている輪を反対側の手を使って広げて親指にもかけ、その下の親指の輪をはずす。

  

 (なお、手のひらの糸を人差指または中指を使って押しやると、親指を人差指の輪に入れることができるようになります。
  反対の手の助けを借りずに済みますが、どちらが楽かは人によると思います。私は上記のように反対の手を使います。)

8.人差指を三角形に上から入れて、小指の糸をはずしながら手を向こうに向けて、できあがり。
 このとき人差指にかかっていた輪は自然にはずれる。



 4段ばしご(Jacob's Ladder)

7〜8はOsage extension と呼ばれます。

4段ばしご(絡みなし)

4段ばしご(Jacob's ladder)の3で、親指で人差指の向こうの糸をとるときに、人差指の手前の糸をこえないで、くぐってとり、



4.以降を同様に行うと、左から1番目と2番目のダイヤの間と、3番目と4番目(右端)のダイヤの間の絡みがない4段ばしごができる。

 絡みのない4段ばしご

海外のサイト参考資料:w3)で もっとスマートな(でも少し難しい)とり方が動画つきで紹介されています。
英語が苦手な人のために、手順だけ書いておきます(少し表現を変えています)。
  基本形から親指はずす。
  親指を人差指の輪に下から入れて小指手前の糸をくぐらせ小指の向こうの糸をとる。
  小指はずす。小指で人差指の輪をこえて親指の向こうの糸をとる。
  Osage extension(Jacob's Ladderの7と8)。

5段、6段ばしご

4段ばしご(Jacob's Ladder, 絡みあり)の5と6の間に以下の(a)(b)の操作を入れることにより ダイヤを1つ増やすことができます。

(a) 右手(左手でもよい)の人差指の輪を向こう側に一回転(360度)させる。

(b) 同じ手の小指の輪を向こう側に一回転(360度)させる。

 5段ばしご

回転を入れた側の手に近い方の絡みがなくなり段数が増えます。
両手の人差指と小指の輪に回転を入れると、6段ばしごになります。

 6段ばしご

なお、「絡みなし」の4段ばしごの途中で輪の回転を入れてもダイヤの数を増やすことはできませんが、
人差指の輪を向こう側に一回転させ、小指の輪を「手前側」に一回転させることにより減らすことができます。
(右手 → 3段ばしご、両手 → 2段ばしご)

ところで、6段ばしごに関しては 海外のサイト参考資料:w3)で もっとエレガントなとり方が動画つきで紹介されています。
英語が苦手な人のために、手順だけ書いておきます(少し表現を変えています)。
  基本形から親指はずす。
  親指で人差指の輪の下をくぐり人差指の向こうの糸をとり、
    次に、親指で人差指の手前の糸をこえて小指の手前の糸をくぐり(最初にとった親指の糸は自然にはずれる)、
    小指の向こうの糸をとる。
  小指はずす。小指で人差指の輪をこえて親指の向こうの糸をとる。
  Osage extension(Jacob's Ladderの7と8)。

ダイヤを2個ずつ追加する方法

4段ばしご(Jacob's Ladder, 絡みあり) の1と2の間で、以下の手順を行うことによりダイヤを2個ずつ増やすことができます。
繰り返し可能ですので、原理的にはいくらでも増やすことができます。
数が増えると中央がつぶれやすくなりますが、工夫してください。

(i) 親指を他の糸をくぐらせ小指の輪の中に下から入れる。
 そして、小指の向こうの糸を上から巻きつけるようにとる(向こう、下、手前へとまわす)。

 



(ii) 親指で人差指の手前の糸をこえて人差指の向こうの糸をとる。

(iii) 小指をはずす。

(iv) 小指で人差指の手前の糸をこえて親指の向こうの糸をとり、親指をはずす。

具体例を挙げます。

6段ばしごの場合:
  基本形から親指をはずす(4段ばしご(Jacob's Ladder)の1)。
  上記の(i)〜(iv)を行う。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の2〜8を行う。

 6段ばしご

8段ばしごの場合:
  基本形から親指をはずす。
  (i)〜(iv)を行う。
  (i)〜(iv)をもう一回行う。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の2〜8を行う。

 8段ばしご

さらに、人差指と小指の輪を回転させる技法(上記)を組み合わせると、絡みがなくなり、
1段(片手だけの場合)または2段(両手の場合)増やせます。

7段ばしごの場合:
  基本形から親指をはずす。
  (i)〜(iv)を行う。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の2〜5を行う。
  右手の人差指の輪を向こう側に一回転させる。
  右手の小指の輪を向こう側に一回転させる。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の6〜8を行う。

 7段ばしご

10段ばしごの場合:
  基本形から親指をはずす。
  (i)〜(iv)を行う。
  (i)〜(iv)をもう一回行う。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の2〜5を行う。
  両手の人差指の輪を向こう側に一回転させる。
  両手の小指の輪を向こう側に一回転させる。
  4段ばしご(Jacob's Ladder)の6〜8を行う。

 10段ばしご

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